スズタカ

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期のスズタカのレビュー・感想・評価

2.8
ずっと見守ってきたファンには、納得のエンディングなんだろうなぁ〜と思いますし、男である俺が、この映画に何かを言うのは、野暮というもの…だがしかし、言わずには、おれぬ!

だって、今作には、本来このシリーズが持っていた魅力が無くなって、あまりにも妄想全開。そこには、信じられるものなど何もない。

数シーン、めちゃくちゃ笑えますが、とても共感とか出来る代物ではないです。

見方によっては、ディズニーアニメよりも非現実的な気がします。

内容は、いたってシンプル。43歳の誕生日を迎えた主人公ブリジットに、突然モテ期が到来。コリン・ファース(キングスマン)と、パトリック・デンプシー(トランスフォーマーのディラン社長)の、イケメン2人から言い寄られて、モテモテで困っちゃう!…って、何だよコレ⁉︎ あり得ねぇ〜っ!!夢だ夢!!

とは言え、非現実的な妄想だと感じさせている原因はハッキリしています。
主人公のブリジットが、2人のイケメンを夢中にさせるほどの、魅力的な女性として描かれていないからなんです。

それが、展開されている内容と全く噛み合っていないから、嘘っぽく感じられるのでは、ないかなぁ。

ただ、ここのバランスが、もの凄く難しいというのも分かる。

だって、『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズは、観客が主人公のブリジットに、自分を投影出来る身近さこそ、最大の魅力。

今作は、その身近さを保ったままで、夢のような展開をさせようとしたので、双方のチグハグさから不自然が生じて、フィクション度が高まってしまったと思います。

恐らく、シリーズ最終章になると判断して、ド派手で華やかにしたかったのも理解できるけど、コリン・ファース(キングスマン)との展開だけに絞り込んでおけば、全部解決だったのになぁ〜もったいない!
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