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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のピッコロのレビュー・感想・評価

4.0
エンスラポイド作戦(類人猿作戦)

完全に油断した。重い。重すぎる。
観る前と観た後では、かなり印象が変わった映画である。
邦題のまま観てしまうとかなり痛い目にあってしまう。

第二次世界大戦中、ユダヤ人大量虐殺の実権を握り、その冷酷さから「金髪の野獣」「プラハの屠殺者」と呼ばれたナチス親衛隊の大物幹部ラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画を描いた作品。

暗殺を実行したのはたった7人のパラシュート部隊。
相手はナチス。その無謀すぎる作戦にハラハラする。前半は・・・。
暗号解読、作戦会議、爆弾作り、そして暗殺実行。
緊張感ある演出で、見ごたえがある。なによりキリアンが最高にカッコよかった。そんな感じで観てたから、その後(あえて、その後とする。)の話が重すぎて観終わった後、結構こたえてしまった。
彼らは正義のために実行したのに、更なる虐殺が彼らを襲う。
自分たちは、何のために戦ったのか。この結末を知るとやりきれない。

一番、こたえたのが拷問シーン。色んな映画で拷問シーンは観たことあるけどやっぱりキツイ。特にバケツのシーンは、衝撃過ぎて目を背けたくなった。こんなの人間のやることじゃない。やっていいことと悪いことがある。戦争は、善悪をおかしくしてしまう。

そして、教会での壮絶なる死闘。
戦争映画は常に、正しきものが勝利するとは限らない・・・。

wowow
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