よーすけカサブランカス

RAW〜少女のめざめ〜のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.4
さすがフランス、大学生の自治の力が強い。ただ親元を離れてこの治外法権と言ってもいい学生たちだけの世界に一人(姉もいるけど)飛び込む、というのが「目覚め」には重要なトリガーとなる。うさぎの腎臓を食らうシーンはまさに「通過儀礼」と言える。
目覚めてからの展開はゾンビや吸血鬼映画の匂いを感じるシュールさがあったが最後の最後には本当に驚かされた。
スリラーにしかならないだろう題材を使って少女の成長、そして家族の絆を描けてしまうジュリア・デュクルノー、半端ない。