このレビューはネタバレを含みます
厳格なベジタリアンとして育てられたウブな少女が、女としての性に目覚めていくと同時に人肉という究極の肉食に目覚めていく。
過度な抑圧の反動でこんな恐ろしい子になっちゃったよ!的な話かと思ってみていると、そう一筋縄ではいかない意外な展開が。
監督が「もともとホラー映画にするつもりはなかった」と言うだけあって、大学の過酷すぎる通過儀礼や異性との交わりや姉妹の複雑な関係性に揉まれながら揺れ動く少女が丁寧に描かれている。
姉の指からしたたる血を咄嗟に舐めてしまい電撃が走るように人肉に目覚めるシーンは、かなり生理的嫌悪感が湧くけどどこかコミカルでもあって印象的だった。