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浮雲のアップルのレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
3.9
戦時中に外国で出逢った男女が戦後の混乱期も不倫を続けていくお話し。全編、暗鬱漂う雰囲気で進んでいく映画です。森雅之さん演じる富岡はダメンズのくせに中途半端に真っ当に生きようとして高峰秀子さん演じるゆき子から離れようとしますが完全には離れられません。ゆき子も離れるチャンスは何度かあるのに富岡を引き入れてしまいます。端から見てるとそんな腐れ縁さっさと切っちゃえ!と思いますが当人にとってはかけがえのない愛人に見えるのでしょうね。人に取られそうだから余計に良く見えるのもあるのでしょう。愚かで儚く美しく虚しい映画。
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