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ひと夏の秘密の一のレビュー・感想・評価

ひと夏の秘密(1979年製作の映画)
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ある事故で“人生が狂っちゃった”人たちのミステリー調ポルノ。かつて屠殺場があった海辺は観光地になり病院が建ち景色は一変しているが、その下には牛の骨がゴロゴロ埋まっていてグロテスクな呪いの磁場が働いている。不憫な話でイイなー。脚本は田中陽造。狂う父・江角英明が昔の警官服着て病室で待ち構えてるのとか痛々しくて素晴らしい。浮かんでくる水死体を探し続けるアホカップル二人が掘った穴の中で牛骨使ってセックスするのもよかった。ジメジメした話とは裏腹にトロピカルな劇伴には?となるが、「虚しさに死にたくなる朝ね~」と歌う主題歌の『海・アゲイン』はステキでした。夏!
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