ジャン黒糖

ビキニ・カー・ウォッシュのジャン黒糖のレビュー・感想・評価

ビキニ・カー・ウォッシュ(2015年製作の映画)
2.0
いやー、、、言い訳に聞こえるかもしれないけど、自分今年は夏らしい映画を観ていないなぁと思って。。
で、NetflixとかPrimeVideoで「夏」「サマー」とかでとりあえず検索してどれか良い映画ないか漁ってて。。
そしたら前からちょいちょい目には入ってたけどC級感漂うジャケにずっと避けていた本作が出てきた。

しかし、いざPrimeのレビューを観てみると「あなどることなかれ!」とか「ビジネス面からも実はしっかり!」みたいな、それなりに高評価しているレビューが散見され、意外と掘り出し物か?と思って観始めた。

【物語】
主人公のジャックはバイトをクビになり、単位は落第ぎりぎり、親に借りている家では家賃が払えず、同居人から賃料を捲き上げつつ、友達と毎日お酒にセックスに興じている。
そんな生活に業を煮やした経営者である父と、大学の教授は単位をあげる代わりに廃業寸前の洗車場を1週間で利益あげてみろ、と条件を突きつける。
諦めかけたジャックスと親友のヴェックス、同居人のマーヴィンは一緒に暮らしている女の子たちを使ってビキニで洗車したら儲かるのでは、と鼻息粗くビキニカーウォッシュビジネスを始める…。

【感想】
映画は確かにジャケに違わぬC級作品らしさがあり、編集の粗さは低予算感が否めない。
ビキニを着たセクシーな女の子たちが洗車するシーンはこれでもかとちょっとしつこいくらいたっぷり見せる。
が、「あれ、このカットさっきも観たような…?」という使い回しがあるのも低予算のC級映画ならでは。

人生詰み始めた主人公のジャック、下劣なことが大好きで借金まみれの親友ヴェックス、恋愛経験が無く異性が苦手な同居人のマーヴィン、それぞれがビキニカーウォッシュの事業を通じていままでに失ってきたもの、本当に大切なものに気付き行動していく姿が真面目に描かれ、意外と骨格のストーリーがしっかりしているので、本作を評価している人がいるのも納得。

ただ、この映画面白いかと言われたらただただバカっぽい様を見ているだけで、割と退屈するところもあった。
正直、勘当寸前だった父がなぜ最後には息子を信頼するに到るのか、理由はわかるけど前半の緊張感に比べて最後そこの描写が雑というか緩過ぎて、そこはC級ならではの勘弁、かもしれないが気になった。

アメリカには実際にこのような事業が存在しているらしい。
という驚きの事実を知ることができたことが一番の収穫かもしれない。
ジャン黒糖

ジャン黒糖