天下の超かぼちゃ王大将軍

Death Note/デスノートの天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

Death Note/デスノート(2017年製作の映画)
3.3
「監督の癖の強さ忘れてた」

日本の人気コミックであるデスノートを、Netflixがハリウッドで映画化。
空から降ってきた一冊のノート。
拾ったのは高校生のライト・ターナー。
デスノートと書かれたそのノートには、様々なルールのほか、
こんな一言が。
「相手の顔を思い浮かべ、このノートに名前を書くと、その相手を殺せる」
荒唐無稽な内容。しかし、ライトの前にリュークと名乗る死神が現れる。
リュークに促されるまま、ライトはノートに名前を書くのだが。

■「原作は忘れた方が良い」

アダム・ウィンガードは、サプライズ以来好きで、
まぁ追いかけてる監督の一人なんやけど、いやぁ~、悪い癖出たねぇ~w

これは、原作ファンには怒られるw

「ビューティフル・ダイ」とか観たら分かるんだけど、
元々、ちょっと癖の強い監督で、王道ではないんですよね。

で、出身がホラーではあるんだけれど、
これもちょっと普通のホラーでもなくて、変化球投手なんだよね。

本作の原作自体がやっぱり特殊な設定って事もあって、
多分、監督のテンションが上がってしまったのかもしれん。

変化球も変化球、曲がりまくったね。

曲がりまくった結果、ハリウッドのど直球の、
しかもなんか変な雰囲気の映画が出来てしまったw

アダム・ウィンガード監督ファンとしては、
このやらかし感は面白かった。

今回、ライトもLも、どっちもそんな凄くない普通の人間だと思ったらいい。

まぁここもハリウッドらしいというか、アメリカらしいというか。

日本のデスノートは人間味つーと薄くて、
超天才たちの出し抜き合いって感じやったけどね。

割とライトは腰抜けで、
代わりにミアっていうヒロイン且つ共犯者が、グイグイその道に入っていく。

様は、普通の10代の少年、少女がノートを持ったらどうなる?
ってのをやりたかったんだろうし、Lもこの年代で本当にそんなに強いのかってね。

アイデア自体は悪く無かったけど、
原作が邪魔してしまうってのもあり、
求めていたのが知能戦である分、肩透かしがあったのも事実。

代わりにだいぶグロい演出もしつつだけど、
ま、これが普通のホラー映画監督やったら、
まぁホラーやスリラーテイスト強くなっただけの空回りで終わるんやけど、
アダム・ウィンガード監督、ほんと最後の方の音楽のチョイス、悪い癖やわ。

結構、懐古厨な監督で、古いB級映画のテイストが好きというか、
曲もね、そこで、そんな曲流しますか的なさ。

割と終盤は面白い展開になったと思いきやこれですよ。

ま、ダンスシーンでトップガンの「take my breath away」を流した辺りは好きですけどね。

まぁNetflixやったから好きに出来たのかもしれんけど、
大丈夫かなって気はせんでもない、今後のキャリア。

つーか、「ゴジラVSキングコング」大丈夫かよ。
悪さしそうやわ。

まぁ、金かかってるのではやらんやろけど。

まぁ、今回脚本が、いつものサイモン・バレットじゃなかったってのも大きいのかなぁ。
まぁけど、色んな意味で面白かったよ。

アダム・ウィンガード監督はまだ期待するよ。
ただ、悪い癖とちゃんとした所をベストミックスでお願いしたい。
次は。

これはこれでおもろいけどさ。

思てたのとは違うわw