Solaris8

エタニティ 永遠の花たちへのSolaris8のレビュー・感想・評価

4.0
6/22から6/25まで有楽町ではフランス映画祭2017が開催されていて、今年は偶々、東京勤務だったので、日曜日はフランス映画祭に出掛けてきた。

自分がフランス映画を観る事は滅多に無いが、19世紀末のフランス上流階級の女性達の男性との出逢い、結婚、出産、別れを3世代に渡って、長廻しで描き、当時の上流社会の人々に営まれた社会を回想録として綴った映画だった。

女性の初恋、結婚や出産、人生の最良の一瞬を断面として切り取った時の、人の豊かな表情が美しく、映像の中に会話は殆ど無いが、美しい人の表情を数珠のように繋ぎ合わせた映画の構造が永遠を連想させ、人の生死の繰り返しが歴史の一瞬に過ぎないようにも思えてくる。人は後世に生命を繋いでいく宿命を背負っていて、その事が何よりも重要な事なのかもしれない。

東京は都議会選挙を来週に控え、応援演説に蓮舫さんや小池百合子さんが来ていて、紫陽花の咲く銀座は時々、雨傘の花が咲いて流石に賑やかだった。今年の映画祭のオープニングセレモニーの親善大使はビートたけしさんだったそうで、映画の観客も多くて驚いた。
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