なみつ

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのなみつのレビュー・感想・評価

3.7
哀れなるものたちから、ロブスター、そしてこの聖なる鹿殺しを観た結果、
ヨルゴス・ランティモス監督好きです!

好きは少し語弊があって、この方の作品からしか得られない何かがいつもある。なぜか癖になる味。
不安に駆られるけど不快ではない。
ヨルゴスさんの作品の中の謎ルールは、意味わからないのにわりとしっくり受け入れられる。そういう世界だからということで、理不尽な展開も結末も、なんかそんなもんかもなーでまかり通っている。

一歩間違えばギャグになりそうだけど、ベテラン俳優たちが大真面目に演じているので深い何かがあると思って観る。というこちらの姿勢もひとつの要素な気がする。


さて、この作品では、やはりマーティンくんを演じたバリー・コーガンさんの怪演がすさまじすぎました。エターナルズにいたのか…いたわ!めっちゃいた
そして、わたしが観に行ったときはマーティンくんがスパゲッティをほおばっているシーンのシールをもらえました。いつ使うのか。


ラストのスイカ割り方式がまっっったくの謎すぎて。
下手したら一生終わらんし、あたりどころが悪かったら地獄だし…ほんとうにギャグすぎる。

途中のニコール・キッドマンの言動がほんとうにこわかった…

キムちゃんは最初は天使のよう、後半はみちょぱに見えるふしぎ。

ヨルゴスさんの作品のセリフまわしがけっこう好き。
「これは、君が構わないという前提での提案であってもちろん断わってくれてかまわないんだが、」みたいな回りくどさ?実際言うけど映画とかでは割愛される日常のやりとり、のようで、いやいやそんな言い方はせんやろ、のようで、なんか好き。
なみつ

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