トムトム

マンハントのトムトムのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
1.5
中学生の頃に塾の先生に「凄い映画があるから絶対観て」と強く勧められたのが「男たちの挽歌」でした。
香港映画といえばカンフー映画としかイメージがなかった自分にハリウッド以外でもこんなに素晴らしい映画があるのだと教えてくれ、以来どっぷり映画にハマらせてくれました。
だからジョン・ウーは私にとっての映画の神なのです。

前置きが長いのはこの映画の出来に非常にショックを受けてしまったからです。
正反対の2人が事件に巻き込まれての展開は「狼 男たちの挽歌最終章」
病院ならぬ製薬所で國村隼といえば「ハードボイルド 新 男たちの挽歌」
日本刀バトルは「男たちの挽歌II」さらに鳩に机滑り二丁拳銃、教会とジョン・ウー映画でよく見るシーンの羅列は質の低いパロディを見ているかの様。

何よりヒドイのは脚本。
設定が詰め込みすぎなのに展開がガバガバ過ぎる上にぶつ切りでバディとして心通わせていく過程が全く見られないし終盤の展開は噴飯もの。
天神製薬は秘密結社かショッカーなのか。

OPのダンスパーティシーンのダサさから嫌な予感はしたが肝心のアクションもフレッシュさは全くない。

倉田保昭や國村隼をリスペクトしてくれているのは嬉しいが映画のバランスがおかしくなっている。

「スターウォーズEP8」のローズみたいな殺し屋はエンドロール後の対談を見るとジョン・ウーの娘さんなんですね。
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