ユンファ

マンハントのユンファのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
3.2
ジョン・ウー!
ジョン・ウー!
ジョン・ウー!
ジョン・ウー大先生は我が心の師である。
キリスト教徒にとってのキリストであり、イスラム教徒にとってのムハンマドに匹敵する人物である。つまりその御言葉(作品)は、コーランや聖書に相当する。いかにクソ映画であろうとも、酷評し難い。
しかしながら、近年のウー作品は我々熱心な信者の信仰心を試すかの如き、クソ映画のつるべ打ちであった。
けれど、それらの駄作群はハリウッド資本の超大作や中国資本の時代劇などであり、「ハリウッドのセクハラ映画人どもに作品を台無しにされた」とか、「中国の映画人は香港帰りのウー先生を見下していたに違いない」とか、幾らでも弁明が出来た。
今回はウー先生の最も得意とする、現代を舞台としたアクションであり、中国資本とはいえ日本に歓迎される形で製作しているため、もう言い訳は不可能だ。
オレは不安と期待を胸に、劇場へ向かった。

ウー先生、ごめんなさい。
なんじゃこのクソ映画わあああああああああああ!!!!!!
オレの信仰心をもってしても太刀打ち出来ない見事なまでにグッダグダなストーリーに、ダッサイ音楽。くっさい芝居に、リップが全くあってない吹替。
酷い部分を挙げたらキリがないが、悲しくなるだけなのでやめとく。
スローモーションで飛翔する白い鳩や、バイクアクション、二丁拳銃に日本刀といったお馴染みのジョン・ウー節は、素直に嬉しかった。

クソ映画だが、オレは好きだ。
挽歌シリーズの出来には程遠いが、いつかウー先生が完全にカムバックしてくれることに期待している。
a better tomorrow
ウー先生、いつまでもお待ちしております。
ユンファ

ユンファ