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22年目の告白 私が殺人犯ですのMKのレビュー・感想・評価

4.0
藤原竜也だし、ジャケが藁の楯感強すぎてあまり期待せずに観たのが良かったというのか、かなり面白かった。
時効の成立した殺人事件の関係者、遺族たちの人間模様…ざっくりと。
遺族の止まってしまった時間とかやまない狂気とか。
人生ってなんとなく平凡に過ぎていくと信じてやまなかったけど、歳を重ねるごとに理不尽に人生が狂うことなんて沢山あるんだな、なんて。
でもそういう悲壮な人生とか覚悟ってなんだか最近切なくも愛しい。

ちょっと途中で結末見えちゃったけど、それでもお釣りが来るくらい面白かった。
藤原竜也クンはマッドでイカれた殺人者よりは虫の羽根をニコニコ引きちぎるような狂気が似合うと思っているので、本作の藤原竜也クンはとっても好き。
全体の印象としては39に似てるかな?でも時効や死刑という制度の本質を問うような議論はなかった。
いずれにしてもジャケよりは奥行きのある作品だった。
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