マッサージ屋

ギフト 僕がきみに残せるもののマッサージ屋のレビュー・感想・評価

5.0
元NFLのスタープレイヤーで引退後に難病ALSにかかり闘病中のスティーヴ・グリーソン氏のドキュメンタリー作品。

ALSを扱った映画『サヨナラの代わりに』で号泣しましたが、コレは当然リアルなもの。
発症してから生まれてくる子供へのビデオメッセージを残す事がきっかけで綴られていく道のりが見ていてとても辛い。
カラダが動かなくなっていく恐怖。
そんな苦境に負けずにスティーヴ・グリーソンは同じALSで苦しむ人々への希望の光として様々な事に挑戦していくわけです。
しかしその発信が重荷になる事もあるという本音等も映してましてね。

何よりNFLのヒーローだった自分が自ら排便も出来なくなり、そんな自分がイヤになると話す姿にもうウルウルでした。
カラダが動かなくなりつつも生まれてきた息子に接する姿にも…。

そんな彼の側にいる奥様が本当に素晴らしい。
聖人になるつもりはない、普通の人間として…と語る彼女の強さがとても眩しく感じます。

自分が、もしくは周りの大切な人間がこういった難病になった時にヒントになる素敵なドキュメンタリーだと思います。

【CINEX】