氷雨水葵

ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.5
2023年43本目

ちゃんとした邦題つけて

◆あらすじ
インチキ霊媒師の母アリスは、2人の娘にトリックを手伝わせ客を騙し生活していた。

ある日、アリスがトリックにウィジャボードを使い始めたことで、末娘ドリス(ルル・ウィルソン)に異変が起り始める。

さらに、家族が住む家にまつわる恐ろしい真実が明らかになり―――。

◆感想
『呪い襲い殺す』に引き続き鑑賞。『ウィジャ ビギニング』とあるように前作の続編(前日譚)です。邦題決めてるの誰か知らんが、どうしても『呪い襲い殺す』入れなきゃ気が済まないみたいね!?

さて、本作は家が呪われる原因となった家族の前日譚が描かれています。前作もよかったけど、本作も一本のホラー映画として完成度高かったと思います。まぁB級ホラーと言えばそうなのですが、結構好きな感じでした。ドリスを演じたルル・ウィルソンは『アナベル 死霊人形の誕生』のリンダ役の女の子でしたか!ドリスが手を触れずにプランシェットを動かしてるのすごいな…登場する女の子(末っ子)が霊感強いみたいなのはベタな設定だけど、ドリスに異変が起きるのと同時にストーリーがテンポよく進むので退屈しない。所々にある恐怖演出も適度に怖くてドキドキできる!ドリスに霊が憑依して口を大きく、あんぐり開けてるシーンはビビりました…。目の奥が黒くて地味にドキッとしました。あと、Filmarksのポスタービジュアルにもなっている、ドリスが首を痛がって浮遊しているシーン「ああ、これはあかんやつや」と思わずにはいられないし、リーナの耳元で早口で囁いてるのも怖い!こういう部分を観ると、前作よりも怖いポイントが多かったことがわかりますね(笑)

そして、やっぱり神父は役に立たん!

ドリスの口が縫いつけられて、この後どうなるの!?と思ったけれど、なるほどリーナがそういう行動を取るのか…まぁ「母親殺し」って前作でもちゃんと設定されていたから予想はしてたけど。そこからリーナは精神科病院に入って、ドリスも戻らなくて、って前日譚としてよく出来ているラストでした!精神鑑定を受けているリーナの笑顔が何気に一番怖かったかも(笑)

邦題はアレですが、適度に怖くて楽しめる作品でした☆
氷雨水葵

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