ヱミッチ

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のヱミッチのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ルーと再会し、彼女を一目見て「ひっかき傷治ってる」と。
それほど愛してた(悪く言うと依存してた)ルーがまた肌を掻きむしる姿を見て全てを悟り、彼女の幸せを思って身を引くルーベン。
史上最強に切ない「it's ok」。

聴覚が不自由な人達ばかりのコミュニティは、あまりにも外の世界と隔たりがあって、ルーベンでなくともそこに居ると前に進んでない感覚に襲われて焦燥感にとらわれてしまう。
もうちょっと相容れないのかなとも思ったけど、ジョーが言うことも理解できるし、健常者の私には想像もつかないほど、一般的な社会で生活するのは困難なことなのかもしれない。

ラスト、ルーベンが再び静寂に身を置いたとき、どこか穏やかなそうな表情をしていたので、あの後彼はきっと大丈夫だと思った。


すべり台のシーンが好き。  
ヱミッチ

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