くろひょう

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章のくろひょうのレビュー・感想・評価

CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章(2016年製作の映画)
4.2
「あとは…、勇気だけだっ!!」

僕は手塚治虫よりも石ノ森章太郎が好きで、その中でもサイボーグ009が大好きです。
(前作、Re:CYBORGも鑑賞済です)

悪の組織「ブラックゴースト」に改造された国籍も人種もバラバラなサイボーグ戦士達が正義の為に闘うSFヒーローものです。

全編CGで描かれていますが、クオリティはあまり高くありません。
(2Dと3Dの中間でややのっぺりした印象)

しかし…

003ことフランソワーズ・アルヌールが歴代の009シリーズの中で一番可愛いキャラデザでした!!
(2Dの美少女みたいなお顔立ち)

001ことイワン・ウイスキーもこれまた可愛くて、大活躍してました!
(サイコキネシスやテレポートで仲間をサポート)

原作漫画を忠実になぞった作りなので、初見でも大丈夫だと思います。
が、原作ファンにはたまらない演出が多々ありました!
①0010以降のサイボーグとの戦いを写真で語っていた
サイボーグ戦士達の闘いの記録(写真)に見た事のある敵と風景が…
(009が幼馴染みと闘った神社が写真に写ってる)
②他国との友好関係を皮肉まじりに表現
009(日本)と002(アメリカ)は仲が良いが、002(アメリカ)と004(ドイツ)には少し溝がある
(危機を救った後に「余計な事しちまったか?」って)
③眠ってしまった001を見つめる003と009の若夫婦ぶり
今作はあまりイチャコラしないのですが…
(国連軍の女士官が2人の邪魔をしてフランソワーズが激おこだった)

普通のアニメとして観ると、良くて2.5〜3.0点くらいだと思いますが、思い入れのある方が鑑賞すると+αの加点は見込めると思います。
(僕は好き過ぎて4点超えちゃいましたが…)

今回の敵について語りますね。
サイボーグ戦士自体、架空のお話なので敵方にもオカルトチックな設定が採用されています。
(歴代の敵はサイボーグが大半なのですが)
「ブレスド」と呼ばれる、生まれながらにして神の祝福を受けし者(超能力者)で不老不死まで備わっている様です(笑)
(寿命に関しては不死ですが、物理的に死を与える事は可能)

第1章では、大気を操る「カウボーイ」と重力を操る「ティーチャー」が敵として現れます。
(何かね、アベンジャーズみたいな闘いだった)

闘いの目的が00ナンバーサイボーグの抹殺では無いので、闘いたく無い00ナンバーサイボーグ側と本気では無いブレスド側との間にフワッフワッした気持ちが見受けられました(笑)
(クレーマーにイチャモン付けられてる感じ?)

サプライズに3代目島村ジョーの声を演じた井上和彦さんが敵のボス?「エンペラー」として参加しています!
(第1章は声だけの出演)

ともかく、スタートは良い感じでした!
この後の第2章、第3章と楽しませてくれる事を期待します!!

最期に…
みなさん、「パチンコマネー」と聞いて何を想像します?
お客さんがパチンコに使うお金では無くて、パチンコに素材を提供して得るお金の事です!
(北斗の拳やらエヴァンゲリオンやら仕事人やら…)
ヒットすれば筐体の生産数も上がり莫大なお金を生み出します…
この作品、サイボーグ009もパチンコでは人気機種のひとつであり、今後も最新機種が生み出される事でしょう。

そこで、考えられるのが…
この映画もパチンコマネーで作ったんじゃね?
という事ですね〜(笑)
(メーカーが回収を見越してお金を出した?)

ファンとしては映画化は願っても無い喜びなのですが、結局はお金儲けの道具でしか無い…?
くろひょう

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