ラックとオザワの物語の中心にすえながら、タイの地方に生まれた女性たちの現実から国の歴史にいたるまで包み込もうとするスケールの大きな作品だった。3時間の長尺だが、タイの風俗嬢たちの生々しい会話や地方の人々の暮らしぶりなど興味津々観ていたらあっという間に終わった。役者が素人っぽいとか作りが荒削りな感じもするけれど、気の合う仲間たちと大きい仕事がやりたい！という気迫がみなぎっていて、勢いのある監督だと思った。
日本人の俳優は素人と玄人との差を感じる部分があったのだが、タイの俳優たちは自然に感じられてよかった。それから音楽の使い方がとてもよくて、サントラが欲しいなと思いました。
