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ブリュッセル、60年代後半の少女のポートレートの一のレビュー・感想・評価

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はあ、素晴らしい。英語字幕でも台詞ぜんぜん理解できてないとは思うけども…。学校サボって入った映画館で脱走兵の男の子と出会い、会話をしながら街をふらつく。カフェ、レコード屋、本屋。人が行き交う駅でのキスシーンも、いとこのアパートに忍び込んで万引きしたレナード・コーエンの1stをかけて"Suzanne"でダンスするシーンも最高だ~。そこで一旦彼と別れ、女友達と待ち合わせて路面電車を待つブリュッセルの夕焼け綺麗。電車の窓際での二人の顔を捉えるパン素晴らしい。というかミシェル役のシルセ・ルテムはずっと顔がイイ。「すぐ戻るから待ってて」って言うあの一瞬のアップとかすごい印象に残るのだ。そしてパーティーで男の子と踊る女友達ダニエルを見つめるあの顔。ジェームス・ブラウンがあんなに切なく聴こえるか。ラスト、パーティーを抜けて明け方の森?公園?を向こうからゆっくり手繋いで歩いてくる二人、一人で去っていくミシェルの後ろ姿、もう泣いちゃうな~。
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