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グリーン・ゾーンのhokaのレビュー・感想・評価

グリーン・ゾーン(2010年製作の映画)
3.1
監督がイギリス人だからなのか、アメリカ擁護の立場を取らない画作りなので、眉間に皺寄せる事なく観れる。
Bourne series からのタッグだから殆どbourne in iraq warという感じ。
臨場感を出す為の細かいカット割とハンディカメラワークは好みが分かれる。

WMD”Weapons of Mass Destruction”とは、私利私欲の権化、G•W•ブッシュの事だと思っているので、イラク戦争に於いてアメリカ軍を美化する映画は見たく無い。
その点この映画は興味深い。

アメリカ軍はアメリカの権益を守るために存在するので、上官の命令に唯々諾々と従うことでしか、正確に機能しない。
ミラーの様に疑問を持ち自分の判断の元行動する事は軍規違反だし、CIAの背後に誰がいるかも定かではない。
但しアメリカの正義とは、時の政権の立ち位置により大きく変化するし、それは決して、ユニバーサルな意味での民主主義や自由資本主義によるものでも無い。

M•デーモンは一寸カッコ良く描かれ過ぎているが、共和党支持者、とりわけブッシュ支持者以外には何かを残す映画だと思う。
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