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猛獣大脱走のKのレビュー・感想・評価

猛獣大脱走(1983年製作の映画)
3.2
お洒落な音楽と共に映し出される汚染された街。全編通して音楽と映像の雰囲気が合っていない。猛獣たちに用意された“エサ”のビジュアルが過激。ネズミだらけの撮影は演者さんの苦労が思いやられる。襲いかかる動物!襲われる人間!という切り返し多め。ところどころどう見ても作り物だけど工夫が感じられる画作りは良い。血みどろ描写はやけに本格的。美しくて格好いいチーター。迫力満点のシロクマ。不憫なブタ。スナックぽりぽり警部。迫真の叫びを見せる先生。薬の怖さ。意表をつかれるラスト。ストーリーどうこうというより設定と勢いで乗り切った感じ。現代でこんな作品を発表したら各方面の団体から間違いなく怒られそう。なんだかんだでこの映画を発案した人が一番怖いかもしれない。
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