これは良いですよ。走攻守隙がない。
あれこれをてんこ盛りだが破綻してない。完璧なバランスで統御されてる。
ハラハラさせて泣けて少し笑ってとゾンビ映画をエンタメ映画に落とし込む。
ある使命感に突き動かされる3人の行動に熱くなる。そこからのとてもスピード感のある演出に唸る。トンネルや携帯を使った駆け引きも面白かった。
「ここは俺に任せて先に行け！」ムービーとしてお手本のような映画である。驚きはないが実に丁寧な演出で引きつける。
車両と車両を隔てるドア1枚で織り成す様々な人間模様とゾンビとの攻防。勇気、憎悪、恐怖そして別れをドアが演出する。非常にいい仕事をしていた。
そしてネタバレになるからあんまり言えないがホワイトハウスダウン級の見事な伏線回収が最後に待っている。
映画自体はあれな評価だけどワールドウォーZが残した物量で攻めるゾンビは無駄ではなかったと思いほっこりした気持ちに。
