G行為

新感染 ファイナル・エクスプレスのG行為のレビュー・感想・評価

5.0
素晴らしい…。
韓国バイオレンス作品の勢いそのままに、ゾンビでもそのレベルの高さを見せつけられました。
見終わったあと、こんなに余韻が残るゾンビ映画は久々ですね。

いわゆる走るタイプのゾンビで、ワールドウォーZばりに雪崩式に押し寄せてくるんですけど、ただ塊になって転がってくるのではなく、ちゃんと本能を感じ取れる量と質の良いゾンビ達でしたね。
また、列車という限定空間なのに常に走行している状況が、疾走感を演出する一環となって良い効果だったのかなと。
車両にゾンビが連なって引きずられる様は、ガキの使いでやってた「引きずられ部」を思い出して笑ってしまいましたがw

登場人物も父と娘のバックグラウンドを中心に、頼りになるガチムチ、若い男女、機敏に動けない老人や妊婦、非協力的なオッサン…などなど、ベタながら必須ラインナップが取り揃えられてました。
終盤の父親の行動にもウルウルしましたが、個人的には老姉妹のドア越しのシーンもちょっとヤバかっですね。
まさかゾンビ映画で泣かされる日が来るとは思ってもみなかったですがw

昨今のブームのお陰で、当たり外れが激しいゾンビ映画が溢れかえっている中、この作品には感動どころか喜怒哀楽が詰まっていて、もうお見事としか言いようがないですね。
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