良い評判をよく聞いていたので少しハードルをあげての鑑賞でしたが、面白かったです。定番のゾンビものに目新しさを求めるのはなかなか難しいが、新幹線の中という限られた空間と、ゾンビ達が扉を開けられないという定義を組み合わせることでゲームのようなシチュエーションスリラーを楽しむことができました。
最初は自分と子供のことだけを優先に考えていた男が極限状態での経験から作品の主人公へと成長していく姿に好感が持てる。この主人公の覚悟には泣かされた。熊系おっさんも小汚いおっさんも最初は好きじゃなかったけど、観ていくうちに好感度爆上がりです。ただしバス野郎お前は駄目だ！
ゾンビの動きや群衆で追ってくる怖さはあるが、臓物系のグロさはないので苦手な方も大丈夫。発症時間の個体差、ガラスの強度、ゾンビの強度、戦いながら新幹線に追いつく男、新幹線に追いつく妊婦等々…まあツッコミどころもいっぱいだが、リアリティなど忘れて全く飽きさせることなく次々と起こる展開を楽しんだもん勝ちだと思いました。伏線の回収、エンディングの余韻もあって良い作品でした。
