ホワイト・バレットの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

　病院を舞台にして、ここまでぶっ飛ばした作品は初めてでは。カーテンの使い方はもうちょっと面白くできるような気もするのだが、『奪命金』以来その無情ぶりに磨きをかけたジョニー・トーの、円熟の演出力にあらためて痺れた。ウリである銃撃戦は（例えば『スリ』の決闘シーンほどには感銘を受けなかったものの）容赦ない着弾っぷりが素晴らしいし、それ以外の時間も同じくらい素敵だ。ヴィッキー・チャオの目力がヤバい。