女子高生のケイシーは友人の誕生日パーティーの帰りに、友人二人と共に見知らぬ男に拉致され、目を覚ますと見知らぬ部屋に監禁されていました。なんとか脱出を図る三人でしたが、三人の目の前に、女性の服を着て優しく語りかける誘拐犯が現れます。同一人物なのに全く様子が異なる犯人に三人は戸惑いますが、その犯人には驚く秘密が隠されていました。
23人もの人格を持つ誘拐犯を相手に、拉致された女子高生三人の脱出劇を描くサスペンススリラーです。シャマラン監督の既存作品と関連しているそうですが、本作単発で鑑賞したため、設定の割にはそれほど衝撃を受けるようなストーリーでもなく、ところどころ理解が追いつかないところもありました。とは言いつつも、人格を豹変させる犯人役のジェームズ･マカヴォイの演技は大変素晴らしかったですし、ケイシー役のアーニャ･テイラー･ジョイも台詞が少ないのに独特の存在感を放っていました。
助かるかも、と見せかけては、そう簡単には脱出させない犯人なので、ドキドキハラハラ感や再び捕まったときの絶望感が心に突き刺さります。
ハッピーエンドや明確な結末というよりかは、後を引かせるような終わり方で、関連作品も続けて見たくなります。
