ぶーさん

ドリームのぶーさんのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
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当たり前のように肌の色で差別して、当たり前のように女性を下に見る社会で
諦めず、腐らず、負けずに前に進んだ黒人女性3人の話
有色人種用にトイレを分けるってなんの意味もない事なのに
当たり前の社会では誰も何も考えないのね。不便なのは自分じゃないもんね
途中まで本当にイライラして、そりゃソ連に先越されるわ!って思ってしまう
時代の先端にいたNASAですら、仕事の優秀さじゃなく肌の色や性別で仕事を分けていたなんてね

主役のキャサリンはもちろんだけど、オクタヴィア・スペンサー演じるドロシーが
黒人だからという理由で昇進も望めない中、新しいプログラマーという技術と知識に目をつけて
立場の弱い黒人女性達を導いて雇用を守っていく力強さと先見の明の持ち主で素晴らしかった
感じ悪い(当時としては当たり前なんだろうけど)白人のビビアンと肩を並べ、追い越すまでになっていくのが本当にスカッとした
嫌な役回りの白人役がきちんと嫌な感じで、悪気ないナチュラル差別主義者を演じてたのも良い
誰かを踏んでる時、踏んでる側は気が付かないものだし
下駄を履いている側はその下駄の高さに気づかないもの
こういう映画を見るたびに自分はどうだろうと、今置かれている立場に謙虚でありたいと思う
ぶーさん

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