こぅ

ドリームのこぅのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.5
アカデミー賞3部門ノミネートの感動、実話ベー
ス【ヒューマン・ドラマ】。

'61年バージニア州にあるNASAの研究所で働く初の
黒人女性数学者キャサリン(タラジ・P・ヘンソン
)他、ドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、
メアリー(ジャネール・モネイ)らの活躍を描く。

キャサリンは黒人初の宇宙特別研究本部に抜擢
されるが、周りの白人男性ばかりの職場で、不当
な差別に遭う…。

このハリウッド王道真骨頂ジャンルは実話物
(勿論、脚色は有っても)で感動させるツボを
心得ていてベタでも観客は無抵抗のうちにまんまと
涙腺を崩壊させられてしまう。

のっけから目の覚めるような【色彩豊か】なビジュ
アル(ファッション含)が飛び込んでくる。

脚本で素晴らしかった、或いは飽きなかったのは
ドラマがNASA内限定では無く彼女らの私生活も、
特にキャサリンを熱く描写していたからだろう。
彼女の母親として、家族とのシーンも感動させられ
た。

3人の彼女が颯爽と【格好良い】のは黒人だから
というのが3割り増しで有る。

黒人差別しない、部下思いの頼れるキャサリンの
上司、部長ハリソンを演じたケヴィン・コスナー
の好演も忘れてはならない。

彼女らにそうだったように生きてゆく環境、人生
に於いて良き上司、良き先輩、良き指導者、良き
理解者が必要不可欠だ。

間違いや改善点を見つけたら「どーせ無理、無駄」
とか決めつけず、意見しないと、行動を起こさない
と伝わらない、何も変わらない、前例をつくる、
諦めない、といった我々身近にも通ずる力強い
【メッセージ】を受け取った。
こぅ

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