しょうた

ドリームのしょうたのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
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ラストの3人のヒロインのその後を綴るくだりは思わず涙しそうになった。良心作である。60年代の米宇宙計画に黒人女性たちの隠れた活躍があった。ただ、ストーリーも描写も全般に予定調和的で平板な印象。このテーマを今、描く意味は?「デトロイト」「シェイプオブウォーター」と、同時代を舞台に差別の問題に向き合う作品を続けて見た。トランプ時代のアメリカが排外主義に向かうことへのカウンター的動き?また、能力があって国家に貢献する者は差別されない、というのはいかにもアメリカ的だし、そこから社会が変わっていく面はあるが、そうでない者を置き去りにしないか。
(追記)
邦題はよくできている。宇宙開発への夢、才能と努力で成功を手にするアメリカンドリーム、そして黒人差別からの解放を訴えたキング牧師の言葉「私には夢がある」にもつながる。
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