コマミー

ペット2のコマミーのネタバレレビュー・内容・結末

ペット2(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

【それぞれの任務。そしてマックスの成長】

※予告編からして、今回の「ペット」はなかなか良さそうだったので、観てみることにしました。↓↓↓

前作の「ペット」は、主にマックスとデュークの「トイ・ストーリー」的物語としてスタートしたのだが、2匹と動物たちにとことん"愛を感じる事"が出来た作品だった。
今回の続編はと言うと、なんと大まかに4匹それぞれの[3つの任務]の物語に生まれ変わっていた。
まずはマックスとデューク。2匹の飼い主ケイシーが結婚し、可愛い息子"リアム(この子が可愛くて…)"が誕生する。最初マックスは心を開く事は出来なかったが、リアムがだいたい三歳頃になるにつれて、マックスは自分が世話をする事に[誇り]に思うようになる。
これがほんとに感動して…頭の中には「モンスターズインク」が出てきた。あの凸凹コンビが、人間の子供を世話している姿に。
続いてギジェット。マックスが家族と一緒にケイティの夫の実家の[農場]に出掛けるため、マックスの大事な丸いハチのボールの"世話"を任されたギジェット。マックスが行き、その晩、ギジェットが寝ている間にうっかり反動でボールを[飛ばしてしまう]。慌てて取りに走るが、ちょうど下の階の窓の中に入ってしまう。そこは[猫だらけ]の地獄のような部屋だった…。
そしてスノーボール。実は物語の"キーパーソン"。飼い主になったモリーと共に今は仲良く暮らす彼だが、[スーパーマンごっこ]にハマっていた。そんななか、デイジーという娘がやって来て、「友達を救いだしてほしい」と頼みにやって来る。それはサーカスに囚われている[ホワイトタイガー(野性)]で、残忍なイタリア系の主人に雑に扱われていた。果たして、"キャプテン・スノーボール"とデイジーは、タイガーを救いだすことが出来るのか?

と言ったように、今回は3つの物語にはなっているが、ちゃんと物語は繋がるように出来ている。
なお、今回はハリソン・フォード演じる[ルースター]がマックスの心を大きく動かす役回りになるのだが、このシーンはなんとなく「カーズ/クロス・ロード」を思わせてくれた。このキャラクターを加えたのは、おそらく正解だと思うし、もし前半がダラダラしていたとしても、このシーンで[挽回出来る要素]になっていたと思う。

結局のところ、ピクサー作品へのオマージュが感じられた作品だったのだが、"人と動物との繋がり"、"心を開く事の素晴らしさ"を感じる事が出来た作品だった。


そして自分が飼っている柴犬に、「大好きだよ」と言ってやりたくなりました…。
コマミー

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