バレリーナとしての道を絶たれた主人公が、誘惑と心理戦を武器にする女スパイ“スパロー”として、国家を相手に罠を仕掛けるサスペンス。
祖国という檻の中の雀。
元CIA捜査官のジェイソン・マシューズのベストセラー小説を、『ハンガー・ゲーム』シリーズの監督とジェニファー・ローレンスが再びタッグを組み製作された作品。
スパイ映画としては珍しく、アクションや銃撃戦の無い、女スパイのハニートラップを中心とした映画でした。
国同士の情報戦なんだけど、主人公ドミニカの個人的な心情が軸となり、彼女がどちら側で誰に罠を仕掛けているのかで展開していく物語は新鮮で面白かったてす。
あんなマンガみたいなスパイ養成学校は実在するのだろうか。
冷酷で情け容赦ないロシア組織に対して、アメリカ側は個人の自由を守るスパイにも優しい国みたいに露骨に描かれてたのは、ちょっと冷めてしまった。
実際のところはどうなのか気になる。
“選択肢など 最初からない”
自分が仕組んだと思っていても、実は相手からそう仕向けられている。
男を操る術を持つ美人ほど、敵に回すのが怖いものはないなと思います。