玉生洋一

ウエストワールドの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

ウエストワールド(1973年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

見たいと思っていた名作をようやく鑑賞。
90mで短くピリッとまとまっていて楽しめた。

公開から50年近く経っても
ここまでロボットを配置してリアルに作ったテーマパークは
実現していないので(ゲーム世界ならば実現しているが)
新しい映画としてまったく色褪せずに見られる。

この裏では実は……的なシーンを見るのが好きなので
白衣の技術者たちのシーンがとにかく面白い。

西部劇シーンでは
乱闘が繰り広げられる中平然とカードゲームを続けるといった
シュールなシーンが面白い。
通常の西部劇では見られないシーンなので。
(ただの乱闘なら普通の西部劇に溢れている)

西部劇世界から、古代ローマ、現代の廊下、中世騎士世界を走って行き来するくだりも面白かった。
行き来があるにせよ、カートやエレベーターで移動するものと思っていたので。

とにかく短いので、
客が客を誤って殺してしまったパターンや、
痴話喧嘩をしたカップルが互いに別の世界に行くが相手のことが気になり無理やり世界を移動したら異なる世界のロボット同士が戦い始めてエスカレートしてしまうパターンなど、
想像がどんどん膨らむ。

藤子・F・不二雄の短編『休日のガンマン』(映画公開前に雑誌掲載)との関連性が論じられたりもするが、
藤子・Fの『みきおとミキオ』に出てくる決闘公園(映画公開後に雑誌掲載)は
この映画の影響があるのではと思った。


※2022.1BSp