Inagaquilala

ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.5
ローランド・エメリッヒ監督の「ミッドウェイ」を観た後に、アマプラにラインナップされていた1960年製作の、同じ真珠湾攻撃やミッドウェイ海戦を描いたこの作品を観賞。配信はこういう時に機動性を発揮する(ただ観たい作品がどうしても探せないときも多い)。監督は僧侶でもある松林宗恵、東宝のエース監督として「連合艦隊」(1981年)なども手掛けている。

松林の監督作で印象に残っているのは、フランキー堺演ずるタクシー運転手の視点から核ミサイルでの最終戦争を描いた異色作「世界大戦争」(1961年)。等身大の人間の視点から戦争を捉える松林の流儀は、この「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」でも貫かれており、まず故郷に帰省する海軍中尉の日常が描かれる。脚本は橋本忍と国弘威雄。特撮は「ゴジラ」の生みの親、円谷英二で、当時の最先端の特撮技術を駆使して撮影した海戦シーンは、エメリッヒの「ミッドウェイ」でも使用されたと聞く。
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