さうすぽー

BLEACHのさうすぽーのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
1.5
自己満足点 27点

言うまでもなく、漫画BLEACHの実写なのですが...
ちなみに僕はBLEACH自体はアニメから入ってます。
途中で観るのを止めてしまったので半分くらい「にわか」なのですが、どういった話なのかはそれなりに知っていて、かつ好きなキャラクターもいるのでどんな実写になるのだろうと思っていましたが...

早速感想を言います。
「思ったより良かった」というコメントに乗せられた自分が馬鹿でした!

まぁ、とりあえず好きな点から

虚(ホロウ)のCGはなかなか良かったです。
実写になると多少違和感はありますが、CG自体は再現性が高いと思います。
少しホラー感があってホロウ特有の不気味な感じが出ていて好きでした。

また、主人公の黒崎一護と朽木ルキアの関係性はしっかり描かれていて嬉しいです。
最初は対立しつつ、いろいろな事が起こって二人の間に絆が深まっていく姿が見れました。
最後の原作の改編点における二人のシーンも良かったです。

以上が良かった点です。

さて、悪い点はどこから話せば良いのかが迷いますが...

まずはキャストの演技です。
殆どのキャストが演技面においてダメでした。
一番増しだった杉咲花と江口洋介でさえ、良かったとは言えないです。
漫画っぽい台詞が目立ったからなのかも知れませんが、特に酷かったのはチャド役の小柳友、朽木白哉役のMIYAVIです。

MIYAVIの朽木白哉自体のビジュアルは良かったのですが、とにかく台詞回しが酷くて聞いてられなかったです。俳優じゃなくてミュージシャンなので致し方無いとは思うのですが、もう少し台詞読みを鍛えた方が良いと思いました。

小柳友自体はチャド自体が実写っぽくないキャラクターだったので、チャドのキャラクター性をそのまま原作通りに再現した事がそもそも間違いだったと思います。
なので、どうしてもアニメっぽい所が目立つので現実の人間らしさを出した方が良かったと思います。

福士蒼汰も二人ほどではありませんが、滑舌が良くなかったりと、「ラプラスの魔女」に続いてまたしても良くない面が目立ちました。

また、アクションシーンはカッコいい部分もありますが、ワイヤーアクションがかなり目立ちました。
「るろうに剣心」の実写でもワイヤーアクションは一部使ってはいたのですが、それでも大半が俳優達が生身で過激なアクションをやっていたので迫力がありました。
でも、この映画では俳優同士でのアクションでもワイヤーアクションばかりだったので、偽物っぽさが目立ちました。

そして、この映画最大の問題点はエピソードの詰め込み過ぎな点です。
BLEACHはホロウや周りのキャラクター等にも焦点を当てていたのが一番良かった所だと思っています。
それをいきなり1巻から10巻くらいまでのストーリーを入れたらわけが解らなくなります。
ごちゃごちゃですし、キャラクターも薄くなってしまいます。
特に自分の好きなキャラクターでもある早乙女太一が演じた阿散井恋次は根の良さが魅力だったのに、この映画ではただの戦闘狂のようなキャラになってしまったのは非常に残念です。

う~ん、コスプレ感があってももう少し良い作品が出来たはずです。
予告編を見てダメそうだと感じたので劇場では観なかったのですが、思ったより良かったというコメントがあったのでDVDを借りましたが、残念です。

2018年 ワースト5位