ざわゾンビ

否定と肯定のざわゾンビのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.8
結構前に韓国映画の"トガニ"を観た際、かの国の司法制度の悪習に度肝を抜かれたが、今作品で舞台となるイギリスの司法制度にもビックリ。

韓国のそれと比べると制度的な理不尽さは無いものの、本来なら圧倒的に不利なホロコースト否定論者が優位に立つ様は正直言って異様だ。

ただ、多くのレビューにある通り、教えられた事を鵜呑みにしたまま、それが真実であると思い続ける事の危うさというか、"真実"そのものの脆さを改めて意識させられる、いい作品でした。

長くなりがちな法廷モノをこの時間でしっかりまとめ、説明不足感がないのは素晴らしい!

レイチェル・ワイズは僕の愛する"ナイロビの蜂"同様、芯の強い(その強さから少し暴走気味の)女性を演じ、今回もやはり惹かれてしまいました。