チャンミ

牝猫たちのチャンミのレビュー・感想・評価

牝猫たち(2016年製作の映画)
3.2
冒頭からセックスシーンが重く、身軽なデリヘルオーダーしちゃうネット厨感の距離の測り方以上の、なんらかのほのめかしが感じられ警戒したとおり、ラスト直前の屋上のシーンのメッセージ性の強さが浮いているとおもわれた。
池袋をぐるりぐるりと回るロケのぐあいは好ましく、この軽薄さを追求してもよかったのでは。
セックスシーンは、おなじ白石監督作の『日本で一番悪い奴ら』のソープが最高にエロかったのに比して、ざんねん。
井端珠里はじめ女優たちの顔は魅力的だけど、セックスシーンという意味では、どうしても『ローリング』の生ぐささ、汗臭さと比較してしまう。
良かったのは、こどもが見上げた空のまさかの特撮と、ラストの一発の軽薄さの粗雑でギラッたかんじ。
でも、デリヘル店長も盗撮スタッフも、なんかもっと嫌らしく、軽薄で、搾取するくらいのかんじのほうが生っぽいのではとおもってしまう。
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