ほ

君の名前で僕を呼んでのほのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

夏の陽射しを沢山浴びた、甘くて少し苦い恋。

ずっと気になってはいたものの見放題からもうすぐなくなるとのことで慌てて視聴。
知的ですこし天邪鬼なティーンズと、ティーンズの父親の教え子の恋。夏のイタリアの片田舎の風景は穏やかで、ゆっくりとバケーションが過ぎていきます。先走りに一度は大人の対応をしたものの、お互いに気持ちを受け入れ、関係は結ばれます。「君の名前で僕を呼んで」まるで仔犬がじゃれるような、かわいらしく二人が楽しむ短すぎる蜜月が余計に切ない。
かえって冷たくしたり、かとおもったら見捨てないでとメモに綴ったり、彼に影響されてユダヤの教えであるネックレスを改めて身につけたり、彼女が居るのに果実に精を吐いてしまったり。若さ故に色々と先走る姿。愛情深く抱きしめ、その吐息すら愛でるシーン。なんとなく横になったりするだけでも画が美しく、ある種耽美さを感じました。
両親がなんとなく関係や嗜好を察していても暖かく見守っていたり、彼女も決してヒステリックにもならず「ずっと友達」とやさしく受け止めたり。周りが優しいので、暴露されるとか傷つけられるのではないかと心配しないで最後まで見られました。
歳は少し離れていても、知的な二人のやさしく不器用で、せつない一夏の愛情でした。
ほ