うーん、切ない。青春時代の恋愛の瑞々しさと胸を焦がすような思いが交錯するラブストーリー。
イタリアの美しい自然が、これ以上無い最高の舞台で、ピアノの調べが完璧な彩りを加える素晴らしい演出。
それを背景に展開される主演2人のひと夏のドラマ。
同性愛を描きながらも、その根幹は愛する人を思う気持ちを大事にすること。自分自身に素直になること。それを静かに、そしてしっかりと描いていたと思います。
全編通して大きな波は無く、淡々とした作品。その過度な演出に頼らないところが、作品自体の美しさをより引き立ていたと感じました。
互いの別れのシーンも言葉少なく抱き締め合うだけ。そして終盤の父親との会話のシーンも非常に印象的。
俳優陣の演技も皆当然のごとく迫真であり感動的でした。続編の話もあるみたいですが、ここで終わっておいた方が良いかも…笑