Amelie

君の名前で僕を呼んでのAmelieのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たくて今日まで観てなかった。
この作品を観てからの余韻とつらさで数時間まともに何かを考えられないような喪失感があった。
まさかこんな気持ちにさせられるだなんて思ってもみなかった。

前半は淡々と進んでいく日常のストーリーに若干のおいてけぼり感を感じながら観ていたのだけれど、後半の人物達の表情の移り変わりに胸が苦しくなった。
マルシアがエリオに、どうして会おうとしないのか自分は彼女なのかを尋ねに来たシーンで、彼らはずっとフランス語で話していたのに、動揺のあまり、エリオが英語で返答してしまうシーンの表現がものすごくいいと思った。
そこでのエリオの態度にオリヴァーへの気持ちが全部詰まってるよ。
横柄だったオリヴァーが段々と切ない表情やエリオに対する愛情を顔に出してしまうシーンがとても愛おしい。
生々しい表現もかなりあったけど、それが逆に最後の物悲しさに繋がってしまって、暖炉でエリオが言葉を失って、涙を流すシーン…あの部分を切り取って、エンディングに行くのはずるすぎる。
自分もストレートの人間ではなく、asexualというセクシャルマイノリティだから映画が終わってから本当になんとも言えない気持ちになって虚無感が残った。
続編制作の話もあるし……
Later.
Amelie

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