タラちゃんがお送りする...
自分の尻尾をぐるぐると追い回す犬のように翻弄されるコント劇
この作品を最後まで見て確信した。
タラちゃんが作る世界観やっぱり好きだな〜。
一見、ばらばらの時系列を回想シーンを織り交ぜながら散りばめられたピースを１つずつ回収していくスタイル。
初見は物語の起承転結の分かりにくさなどからその魅力を完全に理解するのは難しい。
だが、あたりめのように噛めば噛むほどじゃないが見れば見るほど旨味が増すようなやみつきになる感覚がある。
この物語の持っていき方は...
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の終盤の怒涛の展開に通ずるものがあったように思う。
それを思わせるのが“相討ち”のシーン。
発砲がコントの終幕を告げる合図であり、まるでドミノ倒しのようにこれまで丁寧に構築してきたものをいとも容易く崩し、これまで我慢してきた先に最高のカタルシスが訪れる。
そして、締めを飾るにふさわしい
“俺は刑事(デカ)だ...”の告白シーン。
本当にあの間は絶妙過ぎて映画史上“最高の間”だと思う(笑)。
まさに動と静の両方を兼ね備えていてあの短い時間で凝縮された芸術にじわじわと時間差で鳥肌が立つ初めての感覚に陥った。
〜それでは皆さんいい夜を🌙〜
※リアルタイムで鑑賞(BS-TBSにて)
