ジョーが集めたプロ犯罪集団はどいつもこいつもクレイジー!
レザボア戦隊の登場だ、いくぞ!
ミスター・ブラウン
クレイジー度☆
「ライクアバージンは、ヤリマンが処女喪失の痛みを思い出す歌だ」
ミスター・ピンク
クレイジー度☆☆☆
「俺はチップは払わない。コーヒーは6杯くれ」
ミスター・ホワイト
クレイジー度☆☆
「あいつは弾をくらってんだ!裏切り者のはずがない!」
ミスター・ブルー
クレイジー度☆
「ブルーは?」「生きてるか死んでるか、逃げたか捕まった」
ミスター・オレンジ
クレイジー度☆☆☆
「血まみれでびびる。もうおしまいだ!」
ミスター・ブロンド
クレイジー度☆☆☆☆
「情報はいらないが、拷問はする。面白いから」
ナイスガイ・エディ
クレイジー度☆☆
「お前ならどうだ?逆立ちで小便するんだぞ」
しかし、一番クレイジーなのは、ラストの三すくみ状態で拳銃を向けられていないにも関わらず、撮影ミスで誤爆したが、撮りなおす金がないので、そのまま公開したというタランティーノ監督本人だという説もある。
映画で遊びすぎだろ、タランティーノ笑。
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本作は、犯罪映画のはずだが、犯行のシーンはほとんどない。それどころか、計画を話し合うシーンすらない。
冒頭のシーンは、マドンナの歌の話から、手帳を返せ、チップを払え、Kビリーのラジオはいい、など犯行計画とはまったく関係ない会話で終わる。
そして、次のシーンでは、すでに計画が失敗している。
このイレギュラーな展開は、好き嫌いが分かれるところだと思う。
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「俺は刑事だ、本当にすまない。刑事なんだ。悪かった。すまない。」
このクレイジー集団から、まさかこんな切ない台詞が飛び出すとは思わなかった。
PS
せっかく面白いのに、黒人蔑視のセリフが多すぎて、時代にそぐわなくなってしまっているのは残念だ。
公開:1992年(米)
監督:クエンティン・タランティーノ(『パルプ・フィクション』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス