ティーンエイジャーの性行動をオムニバス形式で描いている、セクスプロイテーション第3弾。西ドイツのプログラム・ピクチャーであり、日本でも公開されている。
本作では、少女主導の刹那的なセックス群像ばかりではなく、判断力が乏しい少女を籠絡する、男性側の人間模様にも言及。いわゆる「性衝動がもたらすカオス状態」が、全面的にフィーチャーされている。
収められているエピソードは、善人を装いながら売春を斡旋する男、授業中に(合意の上での)セクハラを働く教師、姉のセックスを覗き見ることにより性の目覚めを体感する少女、親の理解を得られない恋路に苦しめられる少女など。
「(年齢差・立場問わず)相思相愛の仲にある男女が、(道徳的・社会的見地から)不当に引き離されてしまう」という不条理性が提起されており、ラブ&ピースへの渇望と混沌がひしひしと伝わってくる。