MarySue

アンダー・ハー・マウスのMarySueのレビュー・感想・評価

アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)
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やっぱり過程は重要だなあと感じた作品。

ダラスがジャスミンに惹かれた理由も分からないし、何より幸せになって欲しいと思わない。お互いの恋人に迷惑かけてるとかは、衝動的な愛の行きつく先って感じで嫌いではないけど、それ以外が酷すぎる。

ストーリーは5秒で決めたのかって感じるくらいの薄っぺらさで、全てが想像の範疇を超えてこないし何もかもが無。セックスシーン多過ぎて「ポルノか?」状態。今、作ってるやつの何か参考になるかなと思ったけど、反面教師にはなってくれた。少なくともこれよりは良いの出来てるはず。

結局、セックスするまでの過程がちゃんとしてないから別れが切実に感じないし、関係を応援出来ないし、無条理が辛くないし、結果にも感動も出来ない。この二人じゃなきゃ駄目だった、必要不可欠の存在同士じゃないと愛の先にあるものを掴み取れない。……そう思って貰えるように構築するのがやるべきこと。エリカ・リンダーは確かに良いけど、それだけで押し切った感満載でレズビアンを描いた作品として最悪。

友情の行先は愛、愛の行先は友情にも似た関係。それはどちらかではなくグラデーション、それに尽きる。
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