舞台はお嬢様ばかりが通うミッション系の女子高。全校生徒の憧れの存在である文学サークルの会長が謎の死を遂げる。
残されたサークルのメンバーたちは闇鍋を囲み、各々の思い描く犯人像を小説という形を取りながら朗読(告発)していく。
以下ネタバレになるかも
すべてが満ち足りすぎて、熟れすぎて、やがて腐っていく女子高生たち。それぞれの思惑が見え隠れする朗読がひと通り終わったあとの死者の呟きまでは想定内。その後明かされる渦巻く闇に隠された真実は想定外で結構衝撃的。
ゴシック調の豪奢なサロンで紡がれる現実離れした、初期の恩田陸作品を思い起こさせる少女漫画のような世界。それがお気に召すか召さないか