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ローガン・ラッキーのBGのレビュー・感想・評価

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
3.8
好き。「オーシャンズ」シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督の復帰作となるケイパーものの秀作!カッチリ作り込まれて、ビシッと終わるユルユル映画。よーう出来てますわ。

主演は「フォックスキャッチャー」「21ジャンプストリート」のチャニング・テイタム。いいよね、彼。
共演も豪華で、アダム・ドライバーやダニエル・クレイグに加え、セス・マクファーレン、キャサリン・ウォーターストン。MMFRのケイパブルことライリー・キーオもいるよ。

ポンコツ達がワチャワチャするボンクラムービーでもなければ、切れ者達がスカッと爽快に活躍する映画でもない。これは、人生を少しずつ盗まれた男が、唯一のささやかな願いのためにタッチダウンパスを決める物語だ!

とにかく愛すべき主人公が良い。善人ではないけれど、悪い奴じゃあ決してない。こいつの怒りの矛先は、個人には向いてなくて、社会に向いてるんだよね。まあ、弟を馬鹿にする奴には食ってかかるけど。で、それがそのまま風刺になってるのだから、当然、感情移入できるわけで。

中盤まではユルユルに進むんだけど、ある人物の想いが発露する場面から物語が劇的に加速していく。この緩急が上手い!このスローな展開は、間違いなく意図的だと思っている。物語全体で、主人公たちの、社会的弱者の上手くいかない人生を描いているのだ。それも然り気無く。つまり、寓話な訳で、それはあの謎クマにも現れているのだ。

こんなところにまで、来るつもりはなかった。ただただ、愛するモノのために生きたいだけなのに。多くを望むわけじゃない。幸せだったあの頃に帰りたい。愛するモノがいる幸せなあの場所に。心の故郷に。

Country roads, take me home
To the place, I belong
West Virginia, mountain mama
Take me home, country roads…

余談だが、この作品は映画好きなんですぅ~女子と観に行った。観賞後の感想戦で俺の熱いソウルの片鱗を見せ付けてやった訳だが、軽く引いてやがった。そりゃそうだ、バカじゃないかって??知ったことかッ!!

Take me home, country roads
Take me home, country roads
Take me home, country roads…

最近、漫画「木根さんの1人でキネマ」の木根さんが俺過ぎてハマってます!
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