さいらー

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門のさいらーのレビュー・感想・評価

4.1
『峰不二子という女』『次元大介の墓標』に続く大人向けのハードなルパン三世を描くシリーズ3作目。


これまでのシリーズよりグロ描写が一気に増したため少し人を選ぶようになったが、五ェ門というキャラクターの難しさを上手く描いた作品に仕上がっている。

しかし『次元大介の墓標』にあったような作品のトリックは見当たらず、
物語は単純に五ェ門が自分より強者に出会い、挫折し、修行を経て新たな境地に至るまでを静かに描く。


ルパン、次元、不二子の活躍が控えめなので、これは五ェ門ファンの為の作品だろう。

『次元大介の墓標』が完璧な作品だった為それには及ばないが、近年のルパン三世作品の中ではこのシリーズ全体が高い水準にあるので、『血煙の石川五ェ門』もまたクオリティは高く見応えのある作品となっている。

終盤の五十人斬りシーンは一見の価値あり。