登校シーンから始まり、下校シーンで終わる。
冒頭の登校シーンで、二人がどのように歩いているか。
ラストの下校シーンで、二人がどのように歩いているか。
この違いがこの映画における物語そのものであり、みぞれと希美の変化がわかりやすく描写されたシーンである。
またこの映画には学校内の描写しか存在しない。学外の話は間接的に語られる事はあっても、決して直接描かれることはない。
だからこそ登校シーンから始まり、下校シーンで終わる事にも大きな意味合いが生まれる。
映画とは、最初と最後の対比で描かれるもの。描写としては小さな変化かもしれないが、二人にとっては劇的に大きな変化。
こういう話が、狂おしいほどに好き。