さいらー

リズと青い鳥のさいらーのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
4.8
登校シーンから始まり、下校シーンで終わる。

冒頭の登校シーンで、二人がどのように歩いているか。
ラストの下校シーンで、二人がどのように歩いているか。

この違いがこの映画における物語そのものであり、みぞれと希美の変化がわかりやすく描写されたシーンである。

またこの映画には学校内の描写しか存在しない。学外の話は間接的に語られる事はあっても、決して直接描かれることはない。

だからこそ登校シーンから始まり、下校シーンで終わる事にも大きな意味合いが生まれる。



映画とは、最初と最後の対比で描かれるもの。描写としては小さな変化かもしれないが、二人にとっては劇的に大きな変化。
こういう話が、狂おしいほどに好き。