Inori

笑う故郷のInoriのレビュー・感想・評価

笑う故郷(2016年製作の映画)
3.4
ノーベル文学賞を取った作家が、何十年ぶりかに故郷に「街の特別人物賞」みたいなのをもらいに帰る数日間の話。静かでスローな展開なんだけど(村みたいな場所での話だし)、色々起こるし結構笑える。ドライユーモアってやつで、笑ってはいけないと思いつつ笑えるタイプの人間の馬鹿さとかおかしさが出てる作品。よく考えたら私はアルゼンチンの映画を初めて観たかもしれない。主人公は世界に認められた芸術家(作家)なんだけど、故郷に帰ればただの人で(もともとただの人だけど)、彼の目からみた「閉ざされた田舎の人々」描写がなかなか面白い。町の人々が描いた絵がひっどいんだけど一生懸命で笑える…。彼の冷たい性格も町の人間とのコントラストになって、人間っておかしいなぁと思える。
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