さうすぽー

アウトサイダーのさうすぽーのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(2018年製作の映画)
1.6
自己満足点 30点

ジャレット・レト主演で、アメリカが戦争直後の日本を舞台にヤクザものを描く話です。
今年は同じくヤクザものの「孤狼の血」が凄く良かったので、Netflixに加入したら観てみたいなと思いました。

...つ、つまらない

はい、本当につまらなかったです。
午前中から観始めたのですが、昼を挟んで夕方になってようやく映画が見終わりました。

多分、最近面白いヤクザ映画を多く観てたので、観る前からだいぶ期待値を高くしてしまったのもあると思うのですが、それにしても退屈な映画でした。

ですが、面白くない理由を話す前に良かったところを書きます。

日本人のキャストは結構な実力派の俳優が出ています。
浅野忠信や椎名桔平、忽那汐里、大森南朋というそうそうたる方達だったので、殆どのキャストは良かったです。
特に忽那汐里は色気が出ていてセクシーでした笑

映像も比較的綺麗でした。
アメリカ制作という事もあって邦画ではまずやらないような光の当て方だったり、色々おしゃれでした。
また日本の雰囲気が結構リアルで、ハリウッドでは「なんちゃって日本」が多いのに対して、この映画は昭和当時の日本を完全に再現していました。
...以上です。

何故つまらなかったというと、一番はキャラクターです。
椎名桔平はまだ人間味があったものの、殆どのキャラクターが全然興味がわきませんでした。

特に主人公であるはずのジャレット・レトが全く好きになれませんでした。
元米軍という設定でやくざの浅野忠信と刑務所で知り合った事がきっかけでヤクザの世界に入るのですが、まず刑務所に
元米軍である主人公がいる理由もよくわかりませんし、そもそも何で過酷なヤクザの世界に入ろうとしたのかも全然描かれていないので、主人公に全然興味がわきませんでした。

浅野忠信も良い人間として描きたかったのかも知れませんが、逆に主人公にとって良い人物過ぎて人間味が感じられないです。

また、音楽や効果音も緊張感を醸し出すような作りが目立ったのですが、意味の無いところで緊張感を漂わせたりしてました。
例えばただ椎名桔平に続いてヤクザ集団が外を歩くカットだけのシーンやただ相撲の試合を観てるだけのシーンで無駄な緊張感を出し、尚且つ1カットの長さが長かったりと、色々と「?」なところが多かったです。
緊張感が漂えば何か大きな事が起こるという期待をすると思うのに、何も起きないので凄くガッカリさせられました。

この作品は比較的シリアスで真面目なトーンで描かれます。
なのに、ヤクザの描写はリアルなようで全然リアルじゃないしキャラクターの頭も良くないので、それも自分にはダメでした。
恐らくコメディ調で痛快なアクション映画にしたら、もう少し楽しめたと思います。

ふぅ😵💨
ここのところ良い映画を多く観てた事もあって、観た後のストレスも多かったです
わざわざこれを観るためだけにNetflixに加入はしなくて良いと思います。
加入してる方も他にオリジナル作品で面白い作品あるのでスキップして良いと思います。
そして、ヤクザものだったら「孤狼の血」や「アウトレイジ」シリーズの方が数倍面白いです。

2018年 ワースト4位