あらすじ読んだ感じ結構重めの話なのかと思ったのだが、ヤクの売人にしろLGBTにしろ、本人たちの間では日常なわけで、あくまで日常タッチで話が進んでいくので、映画というより、そのへんの人のリアルな人生ドキュメンタリーを切り取って見せられたような…。
正直、何を一番に訴えている映画なのか私にはわからなかったけど、映像がとにかくきれいで、無口な主人公の繊細な心の中を映像で表現してるような気がしました。
個人的に響いたのは、主人公の親友（ヤンチャして刑務所入ってた）の言葉、「いまはいくら働いても小銭しか稼げないが、あのころのような不安がない」で、18ヶ月の保護観察に対して「クソだな」と言った主人公に「いいや、これが人生さ」ときっぱりというところですかね。私もあと10年生きたらそういうふうに思えるのかな…
あとは、「Black」「Niga」という呼び名とか、黒人同士の挨拶とか、黒人社会内での雰囲気がゴリゴリなのもあり、英語がわからないのが非常に悔やまれた。
日本語訳だと微妙なニュアンスが違ってるんだよなーきっと。
なんだかまとまりのない感想になってしまったが、10年後に見たらまた違う印象かもしれない、ということで3.3。
好みによると思いますが、見る人が見ればかなり心に残る名作なのではないでしょうか。
